職人の声Craftsman
職長 岡本 辰己さん
子どもの頃はとにかく勉強嫌いで、中卒で帯広の職業訓練校に行きました。塗装の道を選んだのは、偶然でした。職業訓練校を卒業してすぐに、大成塗装工業へ入り、気づいたら50年が経っていました。私が若い頃は「仕事は見て覚えろ」といわれた時代。刷毛を使って、ペンキを塗るのは難しいけれど、面白くてね。刷毛に含ませるペンキの量で、まだらになったり、垂れて周りを汚したり。建具なんかを塗ると、腕の良しあしがはっきり出るんです。当時の若い職人はみんな、競うように「早く、きれいに」って思いながら、仕事をしたものです。でも、今は刷毛より簡単なローラーを使うことが多く、自慢の腕の見せ所が少なくなって、物足りないね(笑)。
身体を動かすのが好きだから、今でも現場の仕事は楽しいです。現場によっては、大工仕事も間近で見られて、勉強になることが多い。彼らの仕事を手本に、廃材を使って自宅をセルフビルドで増築しました。休みの日でも手を動かすのが楽しいし、まだまだ、私も進化できるって自信にもなる。目指しているのは、生涯現役。現場で元気に働けるうちに、今まで吸収して磨いてきた技術を、若い人に伝えたいって思っていますね。
職長 松寿 進さん
何も色のない建物の仕上げとして、色を塗る。そんな塗装の面白さ、奥深さに魅せられて、気づけば57年ほどの歳月が過ぎていました。札幌の会社で10年修業した後、故郷の十勝へ戻りました。札幌に居た頃には、塗装技能士が腕を競う全国大会の青年の部で、優勝したこともありました。それを励みに、この歳になるまで日々勉強の精神で腕を磨き続けてきました。
長く職人をやっている中で、材料の進化も目の当たりにしてきました。その変化にもついていかなくてはいけないので、何年経験を重ねても同じことはしていられません。また、機械化できない細かい仕事ですから、ふたつとして同じものができないのも、この仕事の妙味です。長年、塗装の世界に身を置いて得たものは、誰にも負けたくないという心。強い気持ちをもって仕事に臨むことで、職人としての勘や技術が磨かれたように思います。
大成塗装工業は福利厚生が充実していて、心身のリフレッシュができる行事がたくさんあります。オン・オフの切り替えができるので、またみんなで力を合わせて良い仕事をしようという気持ちになれます。塗装職人はやる気と創意工夫で、長く続けられる仕事です。私もできる範囲で、これからも現場に立ち続けたいと思っています。
現場管理 谷田 悦啓さん
社会人になってから住宅設備メーカーや工務店などで働いてきました。大成塗装工業へ入社したのは8年前です。長く歩いてきた建築畑と比べると、塗装の仕事は材料や道具、工具の種類が多くて、何をどう使うかを覚えるだけでもひと苦労。でも、そこがとても面白いと思いました。
私の仕事は、現場とお客様の橋渡し役。一般住宅の塗り替えやリフォームなどでは、直接お客様の希望をうかがい、お引き渡しまで現場の調整を一貫して行っています。こうした仕事では、これまで関わってきた建築、住宅づくりの経験も生き、より満足度の高い提案をすることができるように感じます。建築や土木を学んだ若い人なら、やる気があれば、経験の有無は関係なくやりがいをもって臨める仕事だと思います。
建築塗装の少ない冬も、橋梁補修などの仕事があり、私も後方支援で機械のメンテナンス対応をしています。通年で安定して仕事があることと、週休2日制度の実施・有給休暇取得推奨の実施など、社長が意欲的に働き方改革に取り組み、塗装業界では常に先を行く会社であることも大成塗装工業の魅力だと思います。
塗装工 松永 伸治さん
入社のきっかけは新聞の求人広告でした。志望理由は、自宅から近いことでした。「塗装工とは?」なんて深くは考えていなかったです(笑)。
最初は、塗装の仕事すべてが「知らないこと」なのが楽しくて、無我夢中な毎日。気が付けば1級鋼橋塗装技能士の資格を取得できていました。先輩たちは本当に素晴らしい職人で見習うことばかりですね。自分にはまだ人を驚かせるような技量があるわけではないので、諸先輩方にアドバイスをいただきつつ、日々成長しながら塗装の技術を精一杯伸ばそうと思っています。技術面での厳しい指摘や指導は確かにありますが、そこは先輩たちの培ってきた技術の伝承として、ありがたく受けています(笑)。
大成塗装工業は働き方改革の真っ最中で、休日が増えるなど、どんどん職場環境がよくなってきています。そして自分にとっては、趣味である魚釣りや車いじりを一緒にできる仲間が職場にいるのがラッキーでした。これからは仕事もプライベートも、もっと充実しそうです。